検査科

検査科スタッフ17名(2023年9月現在)
当院の検査科は臨床検査技師の国家資格保有者16名と検査科助手1名が勤務しております。夜間及び休日も待機番態勢により24時間緊急検査に対応しております。

各種検査内容の紹介

生化学検査・血液検査・一般検査・免疫学検査・その他

◆生化学検査

    • 血液や尿等の中に含まれるタンパク質、酵素、脂質、電解質などの生化学成分を定量分析し、肝機能、腎機能等が判ることにより診断、治療の効果判定などに用いられています。また、糖尿病の診断、治療に不可欠な血糖、HbA1cの検査も行っています。

◆血液学検査

    • 血液中の白血球や赤血球、血小板の数を調べ、貧血や白血病などにかかっていないか調べます。また、凝固系検査では出血傾向の検査やワーファリン等の抗凝固薬の効果判定も行っています。

◆一般検査

    • 主に尿と便を中心にした検査を行っています。尿検査は蛋白、糖、潜血などを調べる定性試験と、尿を遠心して細胞を集め、顕微鏡で観察する尿沈渣があります。便はヒトヘモグロビンで便潜血を調べています。

◆免疫学検査

    • 肝炎ウイルス抗原・抗体、各種マーカー、甲状腺ホルモンの測定を行っています。

◆その他

    • 胃がんの原因として注目を集めているピロリ菌の感染の有無を調べる尿素呼気試験を行っています。また、近年普及してきました糖尿病患者様の持続血糖測定(リブレ等)も早くから導入し、患者様から喜ばれています。

緊急臨床検査士、認定救急検査技師、二級臨床検査士(血液学)、二級臨床検査士(血清学)がおります。また、院内NST、褥瘡委員会、糖尿病スタッフ会議などチーム医療に参加しています。

生化学自動分析装置 生化学自動分析装置

多項目自動血球分析装置 多項目自動血球分析装置

全自動尿分析装置 全自動尿分析装置

全自動化学発光免疫測定装置 全自動化学発光免疫測定装置

全自動血糖測定装置 全自動血糖測定装置

輸血検査

手術や治療で輸血が必要になった患者様に対して、血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験を主に行っています。
また、自己血の管理、アルブミン製剤を除く血液製剤の発注から実施記録、副作用把握まで、検査科で一元管理を行い日々安全な輸血療法の実施に努めています。

 全自動輸血検査装置

細菌検査

細菌検査室では主に一般細菌検査と抗酸菌検査、遺伝子検査(PCR)、迅速検査を行っています。
コロナウイルス抗原やインフルエンザウイルス抗原、PCR検査時に必要な鼻咽頭ぬぐい液の検体採取も担当しています。

◆一般細菌検査

    • 病気の原因となっている細菌を見つけ、薬剤感受性検査を行い、院内感染対策上重要な薬剤耐性菌の情報発信や、治療に有効な薬の選択に貢献しています。

◆抗酸菌検査

    • 結核菌や近年増加している非結核性抗酸菌を検出しています。

◆遺伝子検査

    • コロナウイルスや結核菌等を短時間で見つけることができます。

◆迅速検査

    • コロナウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ、ヘリコバクター・ピロリ、ロタウイルス、ノロウイルス、A群β溶連菌、肺炎球菌、レジオネラ、クロストリディオイデス・ディフィシル抗原及び毒素の検出など様々な抗原検査を行っています。

 全自動遺伝子解析装置①

全自動遺伝子解析装置②

生理検査

心電図、超音波検査(心臓・腹部・頸動脈・下肢静脈)、呼吸機能検査、脳波検査、神経伝導検査、睡眠時無呼吸検査など生理検査全般にわたり実施しています。また、心臓カテーテル検査に加わりチーム医療にも貢献しております。

◆心電図

    • 心臓を流れる電気を波形として記録したもので、脈の乱れや心臓の筋肉に異常がないかなどがわかります。

◆ホルター心電図

    • 小型心電計を体の表面に装着し、長時間(24時間)にわたり心電図を記録することで日常生活における心臓の状態を調べることができます。

◆超音波検査

    • 超音波を用いて体内の各臓器から跳ね返る反射波を映像化します。
      ①心臓・・心臓の動き、大きさ、壁の厚さ、異常構造物の有無、弁逆流や狭窄の有無などを確認することができます。
      ②腹部・・肝臓・腎臓・胆嚢・脾臓・膵臓の5臓器を対象に異常がないか(脂肪肝やポリープ、石なども含まれます)を調べます。
      ③頸動脈・・頸動脈とは頭に血液を送る重要な血管です。
      頸動脈の動脈硬化を調べることは脳の病気だけでなく心臓の病気の危険を推測するのにも役立ちます。
      ④下肢静脈・・股関節から足首までの静脈に超音波をあて血管につまりが無いかを調べます。
      当院では主に、整形外科外来の人工関節手術前検査としてや、大腿・下腿の腫れや痛みのある方を対象に深部静脈血栓症の有無を調べています。

◆呼吸機能検査

    • 息をどの程度吸ったり吐いたりできるか、酸素を取り込む能力などを調べることで各種肺疾患の有無や程度、また手術前の基礎検査として行っています。

◆脳波

    • 頭に電極をクリームにて装着し、脳から得られる電気の波を記録します。
      当院では主にてんかんなどの意識障害の鑑別や脳血管障害に対して行っています。

◆神経伝導速度

    • 手足の神経障害の有無や程度を調べる検査です。
      手足のしびれ、動きにくさの原因究明や糖尿病患者様の神経障害スクリーニングとしても行っている検査です。

◆動脈硬化度

    • 両手両足に血圧計を巻き、血管の硬さや血液の流れの悪いところがないか調べる検査です。

◆運動負荷試験

    • だんだん早くなったり坂道になったりするベルトコンベアの上を歩き、労作時に起きる心臓の変化や不整脈、血圧の上がり具合などを調べる検査です。

◆終夜睡眠ポリグラフ検査

    • 眠っている間に呼吸が一時停止したり、眠りが浅い状態が続くなど、睡眠時無呼吸症候群やいびき症、睡眠障害の程度などを調べる検査です。
      ★認定超音波検査士(循環器3名・健診1名)、認定心電検査技師が1名おります。
      また、健診センター業務でも各種検査を担当しています。

(左)生理検査室 (右)心電図室

呼吸機能検査装置

(左)腹部超音波装置 (右)心臓超音波装置

運動負荷試験装置(トレッドミル検査)

各種ご案内

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